首折り男のための協奏曲の考察、大藪の死因のネタバレ

日常

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伊坂幸太郎首折り男のための協奏曲

についての考察は色々ありますが、

中でも大藪の死因がよく議論の的になっています。

 

そこでここでは

首折り男のための協奏曲に出てくる

大藪の死因について考察します。

 

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伊坂幸太郎の首折り男のための協奏曲の考察で大藪の死因は?

 

さっそく首折り男のための協奏曲の考察をしていきましょう。

 

伊坂幸太郎作「首折り男のための協奏曲

7つの短編集から構成されています。

 

タイトルの首折り男」という男が大藪

一応主人公というか主軸のような立ち位置です。

 

大藪はタイトルの通り人の首を折って殺すという

ちょっとぶっそうな暗殺業を営んでいますが、

その大藪はなんと短編集1作目である

「首折り男の周辺」で死んでしまいます

 

さらに、首折り男のための協奏曲には

ほかに「濡れ衣の話」「僕の舟」「人間らしく」

「月曜日から逃げろ」「相談役の話」「合コンの話」

という短編集が含まれていますが、この中で大藪がでてくるのは

「濡れ衣の話」と「合コンの話」だけです。

 

ほかの話には大藪どころか

大藪に関連する話も少しもでてきません。

 

ですから大藪の死因について考察するなら、

大藪が出てくる「首折り男の周辺」「濡れ衣の話」

「合コンの話」から読み解いていくのがいいでしょう。

 

 

ではまず、大藪の死んだ時の様子から見ていきます。

 

大藪は6人の首を折って殺害したあとに死んでいますが、

その時の大藪の様子は作品では「外傷はなく安らかな顔」

と書かれています。

 

そして大藪の死因については

それ以上詳しく書かれておらず

解剖結果などもありません。

 

つまり大藪の死因を考察するならば

「首折り男のための協奏曲」の大藪の死因

殺人中返り討ちなどにあった訳ではなく

どちらかというとゆるやかな突然死に近い感じです。

 

ただ大藪には難儀な持病があるとか余命がいくばくかとか

そういった描写はありませんでした。

 

そしてそういった伏線が全くないにも関わらず、

唐突に不自然な形で死んでいます

 

ですから大藪は、人知を超えた何者かによって

強制的に命を終わらせられたと考えた方がいいでしょう。

 

 

またそうした理不尽な目に遭いながらも

大藪の死に顔が安らかな顔だったことから、

大藪にとってもそれが幸せな展開だった

と見ることができます。

 

首折り男のための協奏曲での大薮の死因は?作品のネタバレ。

 

ではここからは「首折り男のための協奏曲」の

大藪の死因をさらに詳しく見ていきます。

 

首折り男のための協奏曲のネタバレ

かなりしていきますのでご注意ください。

 

 

なぜ大藪は死ななければいけなかったのでしょうか。

 

確かに大藪は暗殺者なので多くの人を殺していました。

ですから「大藪が死んだのは天罰だ」

と言ってしまえば楽です。

 

しかしこの作品は簡単なものではありません。

 

 

大藪は殺人を侵すかわりに

時折ささやかな人助けも行ってきました。

 

そして大藪の性格は根っからの悪ではないということが

作中で何度か示されています。

 

さらにこの「首折り男のための協奏曲」には

大藪以上にあくどい人間がたくさんでてきます

 

そして彼らの弱者を痛めつける方法は、

大藪のようにひと思いに殺す方法の方が

かなり優しいのではと思うくらいにえげつなくなっています。

 

ですからその中で大藪だけが突然死という

天罰を食らうというのは中々納得できません

 

 

ネタバレ考察しますと大藪の死因は、

バトンタッチしたから」です。

 

実は「首折り男のための協奏曲」の中の

大藪が死んでしまう「首折り男の周辺」には、

陰の主人公とも言うべき人物がでてきます。

それが小笠原稔という気弱な青年です。

 

そもそも大藪が6人も一気に人を殺したのは、

この小笠原稔を助けるためでした。

 

そして小笠原稔は大藪のかわりに、

いじめられていた少年を助けます。

 

気が弱く戦うのが苦手で痛めつけられてばかりだった

小笠原稔に少し明るい変化が起きる場面です。

 

もし大藪が死ななければ

大藪が約束通りこの少年を助けていたので、

この小笠原稔が成長することもありませんでした。

 

ですから大藪は物語の中で

小笠原稔の成長という展開を迎えるために

死んだと言えます。

 

 

この短編集の半分ほど

「僕の舟」「人間らしく」「月曜日から逃げろ」「相談役の話」)は、

黒澤」という探偵兼空き巣という人物が主人公になっています。

 

この黒澤というキャラがそこそこ魅力的に書かれてもいることから

作者はこのキャラクターが好きなのでしょう。

 

ですから作者としては首折り男が主軸の話は

あまり書く気がなかったと言えます。

 

 

ですがたった3つの作品の中でも

首折り男はかなり魅力的に見えました。

 

もちろん黒澤の話も面白かったですが、

自分はもっと首折り男の話が読みたかった

というのが素直な感想です。

 

まとめ

 

首折り男のための協奏曲の大藪の死因突然死ですが、

もっと深くつっこむと大藪は裏主人公である小笠原稔を

精神的に成長させるために死にました

 

大藪の理念を小笠原稔が引き継いだという形です。

 

 

物語としては順当な流れで良いと思いますが、

個人的には首折りと時折の人助けを生業とする

大藪の話がもっと読みたかったです。

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